PTSDで障害年金を検討するときに確認したい認定上の注意点と申請準備
PTSDの症状によって、外出や対人関係、仕事、家事に大きな負担を感じながら生活している方は少なくありません。
障害年金を申請できるのかを考え始めても、何から調べればよいか分からず、手続きに踏み出せないことがあります。
障害年金は傷病名だけで決まる制度ではなく、初診日や保険料の納付状況、障害の状態などを確認して請求します。
ただし、PTSDは障害年金の認定基準上、原則として認定対象にならない「神経症」として扱われることがあります。
臨床症状から精神病の病態を示していると判断される場合などには、認定対象となる可能性があるため、診断名だけでなく、病態や診断書の記載内容を個別に確認する必要があります。
今回は、PTSDで障害年金の申請を検討するときに、押さえておきたい手続きと準備を整理します。
PTSDの申請で最初に確認したいこと
生活と仕事への影響を振り返る
PTSDで障害年金を検討する場合は、診断名に加えて、症状が日常生活や仕事にどのような影響を及ぼしているかを確認します。
フラッシュバックや強い不安、睡眠の乱れ、外出困難、対人場面での緊張などにより、食事、入浴、通院、買い物、金銭管理、他者との関わりに支障が出ることがあります。
症状の現れ方や困る場面は人によって異なるため、一般的な説明と自分の実態を混同しないことが大切です。
家族の見守り、同行、連絡の代行などが必要な場面も、具体的に書き出しておきましょう。
初診日を確認する
初診日は、障害の原因となった症状について初めて医師または歯科医師の診療を受けた日です。
PTSDの診断を受けた日と初診日が一致するとは限らず、不眠、不安、身体症状などで別の医療機関を先に受診していた場合があります。
受診した医療機関の名称、時期、紹介状の有無、転院の経過をできる範囲で整理すると、初診日の確認を進めやすくなります。
記録が見つからない場合にも対応方法が検討されることがあるため、受診歴を途中であきらめないことが重要です。
加入していた年金制度を確かめる
初診日に国民年金に加入していたか、厚生年金に加入していたかによって、請求できる年金の種類が異なります。
厚生年金加入中に初診日がある場合は、障害厚生年金の対象となる可能性があります。
また、保険料の納付要件を満たすことも必要です。
初診日の時点と現在の働き方が違う方も多いため、当時の年金加入状況を年金記録で確認しましょう。

申請に向けてそろえる書類と経過
精神の障害用診断書
PTSDについて障害年金を請求する場合は、一般に精神の障害用の診断書を使用します。
ただし、PTSDという診断名のみでは原則として認定対象にならない場合があるため、主治医がどのような病態として診断しているかを確認することが重要です。
診断書には、傷病の経過、現在の症状、日常生活能力、就労状況などが記載されます。
診断書の作成を依頼する前に、年金事務所等で使用する様式や診断書に記載する日付を確認する必要があります。
主治医へ依頼する際は、日常生活で続いている困難や支援の状況を、診察で伝えられるよう準備しておきましょう。
病歴・就労状況等申立書
病歴・就労状況等申立書は、診断書だけでは伝わりにくい生活や就労の経過を補足する書類です。
いつ頃からどのような症状があり、通院、休職、退職、復職などにどのような影響があったかを、時系列で整理します。
PTSDでは、特定の場所や人との接触が難しい、予期しない刺激で症状が強まるなど、生活上の制限が見えにくいこともあります。
抽象的に「つらい」と記すだけではなく、何ができず、どのような援助が必要だったかを事実に沿って伝えることが大切です。
初診日を確認する書類
現在の医療機関と初診時の医療機関が異なる場合、初診日を確認するための受診状況等証明書が必要になることがあります。
障害年金の請求では、診断書のほかにも、初診日や家族構成などによって追加書類が必要です。
必要書類は個別の状況で変わるため、インターネット上の一覧だけで準備を終えたと考えないようにしましょう。
提出先の年金事務所や相談先で、自分に必要な書類を確認しながら進めると安心です。

申請時に大切にしたい伝え方
症状の波を含めて共有する
PTSDの症状は毎日同じ強さで現れるとは限りません。
比較的動ける日があっても、特定の刺激や対人場面によって急に生活が難しくなることがあります。
診察では短い時間に状態を説明することになるため、体調の良い日だけを基準にせず、悪化しやすい場面や回復までに必要な時間も伝えましょう。
メモを用意し、受診時に見ながら話す方法もあります。
医師の判断を尊重する
診断書は医師が診察と医学的な判断に基づいて作成する書類です。
請求する側が等級や文章を指定するものではありません。
その代わり、生活上の困難を遠慮して省略せず、事実として具体的に共有することが重要です。
診断書を受け取った後に不明な記載があった場合も、自己判断で書き換えず、医療機関や年金の相談窓口へ確認しましょう。
無理のない方法で相談する
申請準備では、受診歴や生活の経過を振り返る必要があり、心理的な負担を感じることがあります。
1度にすべてを整理しようとせず、家族や支援者にメモ作りを手伝ってもらう方法もあります。
湘南・藤沢障害年金サポートでは、無料相談、簡単1分の無料受給判定、LINEでかんたん相談をご用意しています。
外出が難しい方には、お電話、LINE、Zoom等を利用した個別面談にも対応しています。
まとめ
PTSDで障害年金を申請する際は、症状だけでなく、日常生活や仕事に受けている影響を具体的に整理することが大切です。
初診日、加入していた年金制度、保険料の納付状況は、早めに確認しておきましょう。
診断書と病歴・就労状況等申立書では、症状の波や支援が必要な場面を、事実に沿って伝える必要があります。
書類や手続きは状況によって異なるため、分からない点を抱え込まないことも大切です。
湘南・藤沢障害年金サポートでは、請求前の状況整理からご相談いただけます。
外出や対面での相談に負担がある場合も、LINEやお電話、オンライン面談を含め、利用しやすい方法をご検討ください。


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