リウマチで障害年金を受給できる

リウマチの症状で障害年金支給対象になるケース

リウマチによる障害年金は、関節の変形や機能障害の程度によって支給が決定されます。
具体的には、手指、足指、肘、膝、股関節などの運動機能の制限や、日常生活動作（ADL）の困難などが、障害年金の支給要件を満たすかどうかの審査対象です。

• たとえば、手指の変形や握力低下で食事・着替え・書字などの動作が困難な場合、膝や股関節の可動域制限で歩行困難がある場合などが対象となることがあります。

これらの症状の程度は、医師が作成する診断書と、ご自身の日常生活の状況を示す書類に基づいて判断されます。

障害等級1級〜3級に該当するリウマチの症状

障害年金の等級は、重度の障害から順に1級、2級、3級まで分類されます（障害基礎年金は1級・2級のみ、障害厚生年金は1級〜3級が対象）。

リウマチなどの肢体の障害における認定では、主に以下の3つの要素（厚生労働省「障害認定基準」）を総合的に評価されます。

1. 関節の可動域（動かせる範囲）の制限
2. 筋力の低下
3. 関節の不安定性

例として複数の関節に著しい変形や機能障害があり、日常生活動作のほとんどを他人の助けを必要とする場合に1級、日常生活動作に著しい支障があり、就労が著しく制限される場合に2級または3級に該当する可能性があります。

日常生活に支障をきたす場合の認定基準

日常生活に支障をきたすとは、具体的にどのような状態を指すのでしょうか。
障害年金の認定基準では、食事、排泄、着替え、入浴、移動、屋内での活動など、日常生活の基本的な動作にどれほどの支障があるか、そしてその支障を解消するためにどれほどの介護が必要なのかが重要な判断基準となります。

• たとえば、手指の障害で箸が使えず介助が必要な場合や、痛みや変形のために杖や車いすが常時必要な場合などは、日常生活動作（ADL）の著しい制限として評価されます。

障害年金がもらえないケース

リウマチであっても、症状の程度が軽微で日常生活にほとんど支障がないと判断された場合は、障害年金は支給されません。
また、治療によって症状が改善し、日常生活に支障がなくなった場合も、支給が停止される可能性があります。

リウマチで障害年金を受給するための手続きは？

障害年金申請に必要な書類

障害年金の手続きには、以下の書類が必要です。

1. 障害年金請求書
2. 医師の診断書（肢体の障害用など、所定の様式）
3. 病歴・就労状況等申立書（ご自身の病歴と日常生活の困難さを記載）
4. 初診日を証明する書類
5. 年金手帳や戸籍謄本などの添付書類

診断書には、医師がリウマチの症状、身体機能障害の程度、日常生活への影響などを詳細に記載します。
正確な情報が等級認定を左右するため、主治医と事前に相談し、生活への師匠を具体的に伝えることが重要です。

申請窓口と手続きの流れ

障害年金の申請は、初診日に加入していた年金の種類によって、年金事務所または共済組合が窓口となります。

1. 初診日を証明する書類を取得する。
2. 医師に診断書を作成してもらう。
3. 障害年金請求書と必要書類をそろえ、年金事務所等へ提出する。
4. 審査期間（約3〜5か月）を経て審査結果が通知されます。

審査は数か月を要するため、申請から支給までには時間がかかります。

スムーズな申請のための専門家支援

障害年金申請手続きは複雑で、リウマチのように症状が変動しやすい疾患の場合、適切な診断書を作成し、日常生活の困難さを正確に伝えるための病歴・就労状況等申立書を作成するには専門知識が必要な場合があります。

スムーズな申請のためには、社会保険労務士などの専門家の支援を受けることを検討するのも良いでしょう。
専門家は、申請に必要な書類の確認や提出、年金事務所との連絡など、申請手続き全般をサポートしてくれます。

リウマチの障害年金受給額と支給開始時期

障害年金の等級と受給額

障害年金の受給額は、障害等級と、加入していた年金の種類（基礎年金か厚生年金か）によって異なります。
等級が高いほど、また厚生年金の加入期間が長く報酬額が高かった人ほど、受給額も高くなります。

具体的な受給額は、ご自身の年金加入記録に基づいて年金事務所などで試算することが可能です。

支給開始時期の目安

障害年金は、障害認定日の翌月分から（または事後重症請求の場合は請求月の翌月分から）支給が開始されます。
申請から審査が完了するまでには、数ヶ月かかる場合もあります。

事後重症請求の手続き

症状が悪化し、障害等級に該当するようになった場合は、事後重症請求の手続きを行います。
この手続きでは、請求した月の翌月分から年金が支給されます。

年金受給後の変更手続き

障害の状態に変化（症状の改善や悪化）があった場合、年金事務所に障害状態確認届（更新）などの届け出を行う必要があります。症状が悪化し、より高い等級の年金を受給できる可能性がある場合は、額改定請求を行うことで受給額の変更が可能です。

まとめ

今回は、リウマチと障害年金に関する情報を、申請から受給までの流れに沿って解説しました。
リウマチによる身体機能障害が障害年金の支給要件を満たすかどうかは、症状の程度や日常生活への影響、そして診断書の正確さによって判断されます。

障害年金の申請手続きは複雑なため、専門家（社会保険労務士など）に相談することで、安心して申請を進められます。湘南・藤沢障害年金サポートでは、無料相談を通じて、一人ひとりの症状や生活状況に合わせた申請サポートを行っています。

まずはお気軽にご相談ください。