【うつ病】障害厚生年金3級の受給事例|認定日時点では非該当もその後の病状悪化により事後重症で受給に至った30代男性のケース
年代:30代
性別:男性
傷病名:うつ病
年金の種類:障害厚生年金
等級:3級(事後重症)
相談時の状況
会社員として勤務されていた30代男性の相談者様は、数年前にうつ病を発症されました。障害認定日(初診日から1年6ヶ月経過した時点)の頃は、症状を抱えつつもなんとか通常の業務をこなすことができており、当時は障害年金の支給基準に該当する状態ではありませんでした。
しかしその後、業務負荷の増加や環境変化に伴い病状が次第に悪化。毎朝強い倦怠感や激しい不安感と戦いながら、かろうじて出勤を続ける状態に陥ってしまいました。集中力や判断力の低下から業務上のミスが頻発し、職場からは業務量の削減や負担の少ない部署への配置転換といった配慮を受けておられましたが、従来の効率で業務をこなすことは困難な状況でした。
出勤に体力を使い果たすため、帰宅後は激しく消耗して食事や清掃などの身の回りのことがほとんどできず、休日は一日中横になって過ごすなど、ご家族の生活支援なしには日常生活を維持できないほど疲弊しておられました。
「認定日の時点では症状が軽かったが、その後に悪化した状態でも申請できるのか」「フルタイムで出勤している中で、職場で受けている特別な配慮や帰宅後の動けなさを主治医にどう伝えればよいのか分からない」とお悩みになり、当事務所へご相談にお越しになりました。
申請におけるポイントと当事務所のサポート
1. 「事後重症請求」の適用と認定基準に沿った就労・生活実態の整理
障害認定日時点で基準に該当しなくても、その後に症状が悪化して基準に該当した場合は「事後重症請求」が可能です。当事務所では、認定日以降の経過を丁寧にヒアリングし、「フルタイム出勤」「職場で受けている業務軽減や配置転換の配慮」「帰宅後の生活実態」というありのままの事実を客観的に整理いたしました。
2. 主治医へ「診察室では見えにくい就労制限・生活実態」を誠実に共有
主治医に日頃の客観的事実を正しく把握いただき医学的ご判断を仰ぐため、「症状悪化の経過」「職場での業務量軽減や配置転換の実態」「ミスの増加と周囲のフォロー」「帰宅後に動けず家族に依存している日常」をまとめた参考資料を作成いたしました。受診時にご本人からお渡しいただいたことで、主治医にも診察時だけでは伝わりきらなかった就労上の制限や生活の不自由さを正確にご理解いただき、事実に基づいた診断書を作成いただくことができました。
3. 「就労に大幅な制限がある実態」を伝える申立書の作成
発症から認定日を経て現在に至る病状変化の経過、治療を続けても波が大きいこと、そして「職場の手厚い配慮と家族の支えがあって初めて雇用が維持されている」という実態を「病歴・就労状況等申立書」へ詳細に記載いたしました。診断書と申立書の記載内容を整合させ、審査機関へ実態を正確に伝えました。
結果
提出した申請書類に基づき日本年金機構にて客観的な審査が行われ、認定日以降の病状悪化と、現在の就労面での大幅な制限・日常生活上の支障が適切に評価された結果、無事に障害厚生年金3級(事後重症)の受給が決定いたしました。
支給決定の通知を受け取られたご本人からは、「昔の認定日ではダメだったと知った時は諦めかけましたが、悪化した現在の苦しさや仕事上の限界を丁寧に整理していただき、主治医にも正しくご理解いただいた上で無事に3級を受給できて本当に救われました」と、安堵に満ちた笑顔でお話しいただきました。
確かな経済的支えが得られたことで、ご本人は現在、職場やご家族の理解・支援を受けながら無理のないペースで勤務を続けられ、体調の安定を最優先に考慮した生活を送られていらっしゃいます。


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