【全般てんかん(欠神発作)】障害厚生年金2級の受給事例|数秒間の意識消失が頻発し職場での誤解と作業制限に悩んでいた20代男性のケース
年代:20代
性別:男性
傷病名:全般てんかん(欠神発作)
年金の種類:障害厚生年金
等級:2級
相談時の状況
20代で企業に就職し厚生年金に加入して勤務されていた男性の相談者様は、日常の中で突然数秒から十数秒間だけ意識が途絶える「欠神発作」が、1日に数十回という極めて高い頻度で発生する状態に苦しまれていました。
元々は高校時代に集中力の途切れが気になり近所のクリニック(初診)を受診したものの、「一時的な不注意」と診断されていました。しかし就職後、厚生年金加入中に症状が悪化し業務上のミスが相次いだため専門の神経内科を再受診したところ、初めて「全般てんかん(欠神発作)」と正確な診断が下されました。
欠神発作は激しい痙攣や倒れ込みを伴わないため、周囲からは単に「ぼんやりしている」「返事をしない」「集中力が足りない」と誤解されやすく、ご本人の怠慢として捉えられてしまいがちです。しかし実際には、業務指示や手順の記憶が瞬時に途切れてしまい、会議や作業の遂行に著しい支障をきたしておられました。危険を伴う作業の制限や不意の発作による事故リスクから職場で手厚い配慮を受けざるを得ず、将来の雇用継続に強い不安を抱えておられました。
周りから症状の重さが伝わりにくく、「学生時代に最初の受診歴があるが、受給額が手厚い障害厚生年金で申請できるのか」「倒れる発作ではない自分でも障害年金の対象になるのか」とお悩みになり、当事務所へご相談にお越しになりました。
申請におけるポイントと当事務所のサポート
1. 初診日と受診経歴を精査し「障害厚生年金」での申請ルートを確立
障害年金では「初診日にどの年金制度に加入していたか」が極めて重要となります。一見すると学生時代の受診が初診日(=障害基礎年金)と思われがちなケースでした。当事務所で受診経歴や当時の状況を慎重に精査し、就職後に症状が悪化して専門医へ受診した段階での因果関係を論理的に組み立て、受給額や補償内容がより手厚い「障害厚生年金」としての申請ルートを確立いたしました。
2. 「怠慢や不注意」と誤解されやすい発作の「頻度と危険性」を可視化
欠神発作は短時間のため軽症に見られがちですが、1日に何度も繰り返すことで業務や自立生活に重大な支障を及ぼします。1日の発作回数や具体的な発生場面、作業中断・指示脱落の実態、職場での配慮内容を丁寧に整理し、「一見軽度に見えても実際は常に危険と隣り合わせの状態」であることを明確に可視化いたしました。
3. 主治医への正確な情報共有と論理的な「申立書」の作成
診察室の短時間の問診では伝わりにくい「頻繁な指示の聞き返し」「職場で必要な見守りや安全配慮」などの生活・労働能力の低下についてまとめた整理資料を作成し、主治医へお渡しいただきました。これにより欠神発作の反復性や就労制限の厳しさが的確に盛り込まれた診断書を作成いただき、「病歴・就労状況等申立書」と整合させることで、安全な就労が著しく制限されている状態であることを審査官へ論理的に伝えました。
結果
提出した申請書類に基づき障害状態および初診日の加入要件が適切に認められ、無事に障害厚生年金2級の受給が決定いたしました。
支給決定の通知を受け取られたご本人からは、「学生時代の受診歴があったため障害基礎年金になると思っていましたが、初診日の整理から親身に対応していただき、障害厚生年金で認められて本当にお願いして良かったです。周囲に理解されにくい辛さを汲み取って書類にしていただけたおかげで、将来の不安が大きくやわらぎました」と、安堵の表情でお話しいただきました。
確かな経済的支えが得られたことで、ご本人は現在、職場の理解と適切な配慮を受けながら無理のないペースで勤務を続けられ、前を向いて穏やかな日々を過ごされています。


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