【注意欠如・多動症(ADHD)】障害基礎年金2級の受給事例|不安障害の併存により外出・対人が困難となっていた20代女性のケース
年代:20代
性別:女性
傷病名:注意欠如・多動症(ADHD)/不安障害併存
年金の種類:障害基礎年金
等級:2級
相談時の状況
幼少期から「不注意による誤りが多い」「複数の指示を同時に受けるとフリーズする」「時間管理や整理整頓が苦手」といったADHDの特性があり、学生時代から周囲に追いつこうと人一倍の緊張感と努力を重ねながら過ごしていらっしゃいました。社会人になってからは、ミスを防ごうと強いプレッシャーの中で業務に臨んでおられましたが、環境の変化や過重なストレスが重なり、次第に心身のバランスを崩されてしまいました。
「また失敗してしまうのではないか」という極度の恐怖から二次障害として不安障害を発症し、激しい動悸やパニック症状に襲われるようになりました。一人での外出や他者との会話すら困難となり、就労はもちろん、日常生活のほぼ全てをご家族の手厚いサポートに頼らざるを得ない厳しい状況へ追い込まれてしまいました。
一般的に、ADHDをはじめとする発達障害単独では「日常生活の支障度」の証明が非常に難しく、不支給や低い評価にとどまるケースが少なくありません。ご本人も「自分のような状態でも対象になるのだろうか」「外出もままならない中で、どうやって書類を準備すればいいのか」と絶望感に近い不安を抱えておられ、ご家族が藁にもすがる思いで当事務所へご相談にお越しになりました。
申請におけるポイントと当事務所のサポート
1. 併存する精神症状を含めた「多角的な生活障害」の客観的整理
ADHD単独での手続きのハードルの高さを踏まえ、当事務所では併存している不安障害の症状(広場恐怖やパニック、対人不安など)が、日常生活や社会生活にどのような相乗的な支障を与えているかを徹底的に把握いたしました。単なる「不注意さ」にとどまらず、外出時の同行支援の必要性や、金銭管理・行政手続きをご家族が全面代行している実態など、常時援助を要する状態であることを客観的な事実に基づいて整理いたしました。
2. 医師との円滑な連携を図るための「生活実態聞き取りシート」の提示
精神科や心療内科の短時間診察では、家庭内での極度の緊張感やご家族の負担感まで主治医の先生に伝えきれていないことが多々あります。そこで、ご本人・ご家族から伺ったエピソードをもとに、診察時の負担にならない形にまとめた「生活実態の参考情報」を作成し、受診時に主治医へお渡しいただきました。先生にもご本人が抱える本来の生きづらさを正確にご理解いただくことができ、現在の不自由さが適切に反映された診断書を作成いただくことができました。
3. 生育歴から現在までの困難を矛盾なくつなぐ「病歴・就労状況等申立書」の精査
出生時から現在までの経過を記載する「病歴・就労状況等申立書」では、診断書の記載内容と整合性を保ちつつ、第三者(審査官)へ正確に実態を伝えることが求められます。当事務所では、幼少期のADHD特性による困りごとから、大人になって不安障害を併存・悪化させるに至った経緯を時系列で分かりやすく整理し、客観的かつ納得感のある申立書として完成させました。
結果
審査の結果、無事に障害基礎年金2級の受給が決定いたしました。
支給決定の通知を受け取られたご本人からは、「自分の辛さを正しく書類にしてもらえたこと、そして将来への経済的な支えができたことで、胸の奥につかえていた大きな不安がすっと消えました」と、安堵のお言葉をいただきました。
経済的な基盤ができたことで、ご本人は現在、治療に専念できる環境の中で焦らず精神の安定を図り、ご家族に見守られながら少しずつ穏やかな日々を取り戻していらっしゃいます。発達障害や併存する精神疾患により、外出や手続きに大きなハードルを感じていらっしゃる方は、どうぞ諦めずに当事務所までお気軽にご相談ください。


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