【自閉スペクトラム症(ASD)】障害基礎年金2級の受給事例|高校卒業後の将来に不安を抱えていた18歳男性のケース

年代:10代(18歳)

性別:男性

傷病名:自閉スペクトラム症(ASD)

年金の種類:障害基礎年金

等級:2級

相談時の状況

幼少期からコミュニケーションや対人関係の構築に困難を抱えておられ、学校生活においても集団行動への適応や急な予定変更に対して強いストレスを感じていらっしゃいました。高校進学後も、音や周囲の視線に対する感覚過敏、強いこだわり等から体調を崩しがちになり、日常生活の多くをご家族のきめ細かなサポートに頼らざるを得ない状況が続いていました。

高校卒業が近づくにつれ、「集団の中での就労や、自立した生活を送るのが難しいのではないか」という現実的な課題に直面されました。ご両親も「自分たちがいつかサポートできなくなったとき、この子の生活はどうなってしまうのだろう」と強い焦りと不安を抱え込まれていました。障害年金の制度を知り、20歳の支給開始年齢に向けて準備を進めたいと考えたものの、申請書類の多さと複雑さに戸惑い、どこから手をつければよいか分からず困り果てて当事務所へご相談にお越しになりました。

申請におけるポイントと当事務所のサポート

1. 幼少期から現在までの「日常生活における支障」の客観的な整理

発達障害(自閉スペクトラム症)における障害年金の請求では、幼少期から現在に至るまでの生育歴や、家庭内・社会生活での具体的な不自由さを正確に把握することが重要です。当事務所では、ご本人やご家族から丁寧にお話を伺い、家庭内での支援状況(声掛けやスケジュール管理の必要性、金銭管理の難しさ、パニック時の対応など)を客観的な事実に基づいて詳細に整理いたしました。

2. 主治医への適切な情報連携(生活実態の可視化)

限られた診察時間の中だけでは、家庭内での細かい困りごとやご家族によるサポートの実態まで、主治医の先生へすべて伝えきれていないケースが少なくありません。そこで、ご聴取した日常生活での不自由さやご家族の援助状況を「生活実態に関する参考資料」としてまとめ、受診時に主治医へお渡しいただきました。先生にもご家庭でのご様子を正確にご理解いただき、実態に即した適切な診断書を作成いただくことができました。

3. 事実に基づいた「病歴・就労状況等申立書」の作成と整合性の確認

出生時から現在までの経過を記載する「病歴・就労状況等申立書」は、診断書に記載された医学的所見と事実関係の整合性が極めて重要です。当事務所では、時系列に沿ってご本人が直面してきた困難や生きづらさを整理し、第三者(審査官)が読んだ際にも日常生活における援助の必要性が客観的かつ明確に伝わるよう、申立書を丁寧に作成いたしました。

結果

審査の結果、無事に障害基礎年金2級の受給が決定いたしました。

支給決定の通知を受け取られたご両親からは、「今後の生活に対する大きな安心感が得られました。子供の将来に向けて、焦らず一歩ずつ進んでいくための貴重な土台ができました」と、心からの安堵のお声をいただきました。

経済的な支えができたことで、ご本人は現在、体調や精神面を第一に考慮しながら、就労継続支援事業所の利用など次のステップへ向けた準備を無理のないペースで始められています。発達障害による将来の生活や手続きに不安をお持ちの方は、ぜひ一度当事務所までお気軽にご相談ください。

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